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微妙って本当に微妙?

毎日新聞にこんな記事があった。
余録:「やばの親玉」とは何か?…

文化庁の国語世論調査の結果を受けて、マスコミが扱ったのでご存知の方が多いと思う。
最近「声に出して読みたい…」とか「問題な…」など日本語に関する本が良く売れているようである。

私の個人的な意見は、「自分の意図が正しく相手に伝われば、何でもあり」という極端なものだ。
言葉は道具なので、どう使おうがその人の勝手、なのである。

注意すべきは、周りの人の耳に届いて、不快な思いにさせるのは避けなければならない。
あと一番大事なのは、時と場合に応じて適した使い方ができる能力ができるか、ということだ。
かく言う私もそんな能力は身に付けていないので、日々気をつけるようにしている。

さて今回の世論調査で最も気になったのは、「微妙」という言葉である。
私も白黒はっきりさせられない、またははっきりさせたくない時に、よく使う。
「微妙」を辞書で調べてみた。
三省堂提供「大辞林 第二版」によると

びみょう ―めう 0 【微妙】


(名・形動)[文]ナリ

(1)なんともいえない味わいや美しさがあって、おもむき深い・こと(さま)。
「―な色彩のバランス」

(2)はっきりととらえられないほど細かく、複雑で難しい・こと(さま)。
「両国の関係は―な段階にある」「―な意味あいの言葉」

[派生] ――さ(名)


となっているので、「微妙」という言葉の本来の意味で使っていないので、「誤用」ということになるだろう。

ちょっと目を引くのは今回の調査のもう一つの若者言葉「微妙」である▲調査では「いいか悪いかの判断がつかないとき」に「微妙」という人は全体の6割近くにのぼった。とくに若者は実際にはよくないと思いながら、はっきり口にしたくない場合にビミョーとの言葉をよく使うようだ▲漢和辞典には「微妙」は「高尚深遠なこと。幽深で知り難いさま」とある。もしも否定的な意思を伝えるのに、相手を思いやってやんわり「幽深で知り難いさま」と言い表しているとしたら、この若者言葉のセンスはなかなか捨て難い。

毎日新聞 2005年7月14日 東京朝刊

「否定的な意思を伝えるのに、相手を思いやってやんわり」というのは、「微妙」だけに限ったことではない。

「これってよくない?」

「よくなくなくない」

というような会話にもあるのだ。
断定的な言い方を避ける傾向が表れているようだ。

言葉の使われ方を深く見てみると、人の考えが見える。
だから、うまく使えるようになりたいものだ。
一番良く使う道具なのだから。

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