美しい轟音
このところ図書館でCDを借りて、いろいろ聴きまくることにはまっている。
金を出して買うほどではないけれども、一度聴いてみたいというものが聴けるのはとてもありがたい。
図書館では常にいろんな人がいろんなCDを借りるため、行くたびにラインナップが入れ替わる。
「へぇ、こんなものを置いてるんだ」とか「なんでこんなものがあるんだ?」などなど、感じることはいろいろある。
どういう基準で置かれるCDが選ばれているのかは、さっぱりわからず皆目見当がつかない。
そんなラインナップの中で、棚に置かれているのを見て、すぐに借りることを決めたCDがある。
それがサンボマスターの「僕と君の全てをロックンロールと呼べ」だ。

サンボマスターというとフジテレビ系ドラマ「電車男」の主題歌である『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』は聴いたことがあった。
この曲はいい曲だと思っていたが、それ以外で彼らがメディアに登場するときは、必ずといっていいほど轟音を出している上にさらに絶叫していて、そういうのが売りのバンドなのだと勝手に思い込んでいた。
確かに普段ハードなロックをあまり聴かない人間には、轟音と絶叫がまず耳に飛び込んでくる。
だが一曲目の「二人ぼっちの世界」をしばらく聴くうちに、彼らの本質がそんな轟音や絶叫にはないことがわかった。
轟音や絶叫を身にまとってはいるが、その裏に美しさや切なさが表現されている。
CDから出てくる音と表現されているものが、これほど異なるのはJ-POPでは珍しい。
蘊蓄をいろいろ書いてしまったが、偏見は一切捨てて彼らが伝えたいことに集中して耳を傾けて欲しい。
とにかくおすすめの名盤、傑作だ。
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