プロのレコーディングエンジニアを目指している人へ

Rec塾というサイトを見つけました。
プロのレコーディングエンジニアを目指している人は必見のサイトです。特に音響系の専門学校に通っている人は見ないと損です。

このサイトには、エンジニアとしてやっていくのに大切なことがたくさんたくさん詰まっています。
その中でもAssi塾というコンテンツが素晴らしいと思いました。私がレコーディングスタジオに入った時に苦労し、悩んだことのほとんどが書かれているからです。
ここに書かれていることは、現場に出なければわからないことです。これをスタジオに勤める直前に読んでいたら、苦労は半減していただろうと思います。

スタジオに入ると100%アシスタントからのスタートです。「仕切るのはアシスタント」と書かれていますが、アシスタントが現場を仕切っているというのは本当です。アシスタントの働きで、作業の流れが決まってしまいます。常にプレッシャーと闘う非常にきつい仕事です。

レコーディングエンジニアを目指す人は、ぜひこの文章を何回も読み直してほしいです。すべてが絶対に役に立ちますから。
そしてこのサイトが末永く運営されることを切に願っています。レコーディングエンジニアになれなかった一人として。

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マイクプリって必要なの?

レコーディングには、素人には何だかよくわからない機材というのが多いものです。マイクプリアンプもその一つだと思います。
何をしているのかといえば、わかりやすく言うと音量を大きくしているのです。ミキサーやオーディオインターフェイスのゲインやトリムと同じことをしています。
だったら必要ないじゃんとお思いでしょう。確かに必ず必要というものではありません。なくても困りません(コンデンサーマイクの電源として使っている場合は話は別ですが)。

でもこんな単純な機材で音が結構変わるので、これまた困りものです。最近のマイクプリは多機能になってきて、イコライザー、コンプレッサー、A/Dコンバーター、ディエッサーなどなどの機能が盛り込まれ、チャンネルストリップと呼ばれているものもあります。(チャンネルストリップとはミキサーの1ch分を抜き出したというような意味です)

レコーディングでは入口と出口を変えると、音が大きく変化する場合が多いです。この考えに沿うとするとマイクとスピーカーを変えると変化が大きいということになります。
でもスピーカーを変えても出来上がる作品の音質は変化しないので、マイクを変えるのが一番変化が大きいことになります。

それに比べるとマイクプリの変化はかなり地味と言えます。でもマイクプリを使うと確実に音質アップするので、一度使い始めるとマイクプリなしでレコーディングするのはつらくなるほどです。いいマイクプリを使うと「このマイクって、こんな音してたんだ」と思うくらい変化することがあります。

マイクプリは2台所有してますが、安くておすすめなのがARTのTUBEMPです。私が持っているのはTUBEMP studioというコンプレッサー機能のついたモデルです。マイクだけでなく楽器もつなげてお得。DIの代わりにも使ってます。1台あるととにかく便利。
このシリーズはどれも音質は同じで、コンプの機能が違うだけです。このページでチェックしてみてください。

マイクプリは手持ちのマイクでもっと音質を向上させたい時には必需品です。

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コンデンサーマイクの音を聴いてみよう

コンデンサーマイクの音を聴いたことがありますか?ないという人は、一度試聴できる楽器屋さんで、試聴させてもらうことをおすすめします。
初めて聴く人は、たいていその感度に驚きます。周囲の雑音までクリアに収音されることにびっくりするでしょう。離れたところにいる人の話し声まで拾ったりしますので。
大音量の楽器(ドラムなど)やダイナミックマイクの方が向いている場合を除いては、レコーディングではコンデンサーマイクを使うのが一般的と思っていいでしょう。
特に打ち込みとヴォーカルという制作スタイルの人には、必需品といっていいでしょう。ダイナミックマイクを使っていると、シンセやサンプラーの音は迫力があるのにヴォーカルがそれに負けている。なんだかヴォーカルが遠くて聴き取りにくい、ということに陥りやすいと思います。そう悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
これをミックスで解決するのはとても難しいものです。ヴォーカルの音質に合わせてシンセやサンプラーの音を調整しないといけないからです。つまり派手な音作りをしにくくなってしまいます。
メインとなるヴォーカルや楽器が、一番いい音質で録音されていないと制約が多くなってしまいます。その音でその楽曲の音質が決まると言っても過言ではないでしょう。
とにかく一度音を聴いてみてください。使わずにはいられなくなりますから。
オーディオテクニカAT3035が、低価格帯では癖が少なく何にでも使えるので、初心者にも使いやすいと思います。ただマイクは好みで選び方が大きく変わるので、とにかくいろいろ聴き比べて検討してみてください。

RODEのNT1やNT2って、低価格コンデンサーマイクのさきがけとなったマイクで有名ですが、個人的には好きになれません。私には中域にあまり豊かさを感じられないのです。でもNT2は色付けが少ないので、使いやすいマイクだとは思います。今はNT1ANT2Aになってますね。
コンデンサマイク欲すいというCHEEBOWさんの記事を見ていて、RODEのマイクを使ったときのことを思い出して書いてみました。

私はRODEよりAKGのC3000Bの方が好きです。落ち着いた感じの音がするので。まあ好みの問題なんですけど。

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「いい音にしてください」の誤解とエフェクトの心構え

ミックスダウン(トラックダウンとも言う)を頼まれる時に言われる言葉に「いい音にしてください」というのがあります。でも残念ながら録音してしまった音をいい音にすることはできません。
話の流れで「はい、任せてください」などと私も答えたりしますが、録音して何もいじっていない音が、音質としては一番いい状態のはずです。
だからこの場合の「いい音にする」というのは、実は使い方が間違っていると思います。この言葉をあえて言い換えてもらうとすると「聴きやすくしてください」になるのではないかと思う。
イコライザーやコンプレッサーをかけて、メリハリをつけるといい音になったように感じます。でもこれは誤解で、加工することによって音質は確実に落ちているのです。ただ聴きやすくなったり、メリハリがついたりするといい音になったように感じるのは事実です。
ここで大切なのがエフェクトをかける時、常にこの音質の低下と「聴きやすくなった感」をてんびんにかけて行うということです。
聴きやすくならないからといって、どんどんエフェクトをかけていくと音質がどんどん落ちて、素の音に戻したほうがよかったなんてことになってしまいます。
レコーディングにおいてエフェクターを使う時は「いい音にしている」のではなく「聴きやすくしている」ということを心の片隅に置いておきたいものです。

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